エンジンOH(その1)

3月のある日、大阪で開かれるミニオフ会に出席のため、SDRでの初の高速走行をした。京都南から吹田間だけであったが、料金所で止まった瞬間アイドリングしないことが発覚!その日は何とか京都まで帰ったものの、明らかに異常をきたしている。


アイドリング、回転落ち不良で2次エアを吸っている感じの症状。

電気周り、キャブ等、色々探った結果ジェネレーター側のシールからオイルの吹き出た跡が全周に渡って見られた。クランクケースシールが終わったようだ。

観念してエンジンを降ろす。過去に開けた形跡があるのである意味楽しみ。
まずは腰上の観察から。

ヘッド裏の焼け具合は可もなく不可もなく。

シリンダー内その1。横方向にくっきりと傷があるがピストンには何もない??
シリンダー内その2。ピストンの当たりのがある。(縦に色が変わっている部分)
そしてシリンダーを抜くと、ピストンの後側、つまり吸気側だけに抱きつきの跡が!
シリンダーにもピストンの融けたアルミが溶着している。

サイズ自体はノーマルだったので、ボーリング決定。

考察としては、過去に抱き付いたシリンダーを、ペーパーか何かでホーニングして新品ピストンで組み直した様な感じである。

部品取りエンジンのクラッチ を利用して 工具を製作。
クラッチ側のパーツ
いよいよケースを割るのだが、知り合いのショップでプーラーを借りて分解。
分解作業の写真は無く、この状態。
ケースの液体パッキンが純正でない黒色なので、最低1度は開けた前歴有りである。

そしてマウント付近のシールが完全でなく、水の進入により内部が腐っている。

そしてシールとベアリングを点検。

クラッチ側のクランクシールがめくれており、さらに斜めに挿入されている。

スプロケットと反対側のベアリングがゴロゴロしており要交換。

これはベアリングを自作プーラーで抜く図。

そしてクランクのベアリングに至ってはリテーナーが割れているのを発見!開けて良かった。

今回様々な場所で、以前のいい加減な整備の跡を発見した。もしこれがプロの仕業だとしたら問題であるが、今となっては知る由もない。

そして、分解が終了しパーツを注文する段になって問題が発生!ヤマハがオーバーサイズ・ピストンとリングを出せないと行って来た。何でも「陸事からの指導で、全車種、一切オーバーサイズが出せなくなりました。」という言い分。つまりノーマルシリンダーを買えと言うことか。他のメーカーはしっかり供給されているのに、この回答は釈然としない。結果的には某ルートより入手出来て事なきを得たが、大いに疑問の残る結果となった。

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