車両の現状、レストアの指針

ここからは少しの間、細部の観察に終始する。そして様々な情報を集め、今後のレストアの方向を決定する作業に入った。今回は気合い入りである。

外 装

ボディーは大きな錆もなくおおむね良好。右ドアに黒いミストが付着している。左右ドアの下部にスポットの痕がくっきり出ているが、チリ、閉まりともに良好。
初期型の特徴であるヘッドライトカバーがリムごと欠品である。
メッキ部分は、磨けばギリギリ光ってくれるが、全体に錆の花が開きかけている。全塗装時には再メッキが必要となるであろう。
幌は縮んで使用不可。新品の幌が付いてきたが、残念ながら窓が3つあるS800用であった。こだわって600の幌が欲しい。
左フロントのフェンダーにラジオのアンテナが付いているが、これは場所がおかしいはず。

内 装

  ダッシュに一部レザーの剥げている所があるが、おおむね良好。初期型はレザー張りである。
ハンドルは、ウッドが一部、接着のはがれ、欠けが見られる。簡単にリビルト出来そうだが、初期型はリムにアルミのフレームが入っていないので、取り扱いは特に注意が必要である。後付けのラジオがオリジナルでなく、取り付け方も醜い。
バルクヘッドのセパレーターに割れがある。
サイドの内張にはあろう事かビニールがかかったままである!36年前のビニールだろうか。

エンジン、下回り

エンジンオイル、冷却水ともに生きている色をしている。当然、車検切れから9年が経過しているので、ガソリンは例の臭いがしている。患者のみなさんお解りですね。バッテリーは液が完全に蒸発している。取付ステーも欠落している。燃料ポンプ、フィルターが純正でない。  
  クラッチ、ブレーキは抜けているが、サイドブレーキは使用可能。

全体として、良くある寄せ集めで作られた感じはなく、ほぼオリジナルのパーツで初期型の特徴を残した車である。

比較的早い時期に1度レストアされ、その後ほとんど乗らずに保管されていたように思う。ひょっとして47700kmの走行距離は実走かもしれない。

とりあえず外観は磨き込み、可動部分を中心に手を入れ、動かすことを最優先としたい。その後予算と相談で、全塗装、再メッキで外装を整えたいと思っている。

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