このロマンッチクな響きの車に、毒された2人の患者の物語です。
*登場人物
Tomo |
この車のオーナーにして、当時某有名国立大学の四 回生。就職が郷里の九州で決まっており、99年4月ま でにロメオを乗って帰ろうと画策していた。筆者に師事 して約2年。(居候とも言う)学生生活の最後としてこの 車のレストアに取り組む。(筆者にそそのかされたとの 噂も)資金稼ぎのバイトに忙しく、卒業は??運命や いかに。 |
筆 者 |
過去にアルフェッタ1.8GT、2.0セダン等数台のイタリア 車を所有し、すでにロメオの重傷患者。そして地球に 優しいこと大好き(ポンコツ好きとも言う)なのです。 |
*おことわり 
| 本文ではアルフェッタGTV2.0アメリカ仕様としているが、日本で の正式名称はアルファロメオ2.0GTVである。しかし現在では通 称としてアルフェッタを用いることが多く、ここでもそれに習うこ ととする。あの悪名高きUS仕様である。 |
![]()
|
ある時突然、会社の近くにアルフェッタGTV2.0アメリカ仕様が道路に放置されていた事に端を発し、この物語は始まる。 廃品回収業者のU商店のガレージ横の路上に放置されていたので、Tomoを連れだって見に行く。グリルがはずされてフロントが凹んでいるが、すっかりTomoはその気である。 連絡すると譲っても良いとの事。前オーナーも判明し、抹消登録証明書は紛失しているが車検証のコピーがある模様で、さっそく陸事に相談すると、多少そろえなくてはいけない書類はあるものの、登録には問題がない事が判明。さっそく値段交渉に入る。これが、泥沼の始まりである。! |
1998年
| 7月17日
|
U商店に大枚25000円支払ってキーを入手。ブレーキが抜けているようなので、夕方に自動車屋で働いている高校の同級生のMacky氏にローダーでピックアップしてもらう。Tomoが同行。あっという間に完了していささか拍子抜けである。 夜間に、洗車、室内清掃、程度の確認を行う。オイルの状態からすぐにでもエンジンは掛かりそう。但し、本来スピカのインジェクションであるはずが、例によってデロルトのキャブに換装されているので車検が心配である。隣人の板金屋に勤めているコージ君に、凹んでいるノーズの応急手当をしてもらう。エアで塗装をサンディングし、プラサフを塗布してもらう。帰宅後、車検の法改正の内容を調べると、キャブに換装していても、燃料の種類が変更されていなければ大丈夫だと勝手に解釈する。後は排ガスだけが心配である。 |
| 18日 |
リヤゲートのロックが戻り不良なのでばらす。シリンダー内に明らかに製造時の不良と思われる膨らみを発見。リューターとぺーパーを使って修正しグリスアップし完治する。前オーナー達はどうしていたのだろうか。 その他エンジンマウントがへたってエアコンのコンプレッサーがバッテリーケースに乗っており、このままではエンジン始動は不可能である。 マイカーのW124の燃料ポンプリレーが駄目になり、私の師匠のいるオートサービスTへ行ったついでに、心配の排ガスの件について教えてもらう。旧車の排ガスは夏の暑い盛りには、相対的にガスが濃くなって通りにくいと言う。冬の寒い時を狙って車検に行くと良いらしい。 夜、Tomoと購入部品と入手先のリストアップおよび検討を行う。 |
| 21日 |
昼休み、ヘッドライトとともにフロントグリルをはずす。案の定グリルは破損が激しい。特に左側の外側のライト下が割れて欠落している。再生には困難が予想される。部品を探さなくては。 |
| 22日
|
ウインカーのサイドマーカーをはずす。左側のベースが割れている。幸いクラックだけで接着が可能であるが、レンズが左右とも割れている。その割れをまじまじと観察していると奇妙な事を発見。どうやらレンズが二重構造になっている様だ。ヨーロッパ仕様のレンズの上からアメリカ仕様のレンズが接着してあるように見える。いずれにしてもこのままでは使用不可なので、だめもとでコンターでカットする。後はニッパーで破片を取ればレンズはヨーロッパ仕様として生まれ変わった。大成功!! しかし、喜んだのも束の間。レンズが小さくなった分ベースがガバガバになってしまった。まあアダプターを作れば良いと気楽に考える事にする。 |
| 23日 |
フロントのナンバー台が曲がっているので、修正しようとバンパーをはずしにかかるが、思いのほか難行。ナットが奥まっていて、かつ錆びているので全部を緩めたところで昼休みが終了。明日はずす事にする。 |